社員が疲弊する理由の一つに、人手不足があります。人が足りない職場では、一人ひとりが本来担うべき範囲を超えて仕事を抱えることになります。
朝出社した時点で、すでに前日から積み残した業務が机の上にあり、そこへ新しい依頼や急な問い合わせが次々と入ってくる。誰かに頼みたくても、周りも同じように手一杯で、結局「自分がやるしかない」と抱え込んでしまいます。
人手が足りない状態では、単に仕事量が多いだけではありません。確認する人、相談する人、代わりに動いてくれる人が少ないため、小さな判断も自分一人で背負う場面が増えます。
昼休みに入ろうとしても電話が鳴り、定時が近づいても処理できていない書類や返信待ちのメールが残っている。帰る頃には、今日もやり切れなかったという感覚だけが残ります。
さらに、人手不足が続くと、休むことへの罪悪感も生まれます。有休を取りたいと思っても、自分が休めば誰かに負担がかかる。体調が悪くても「今日は休みにくい」と無理をして出社する。そうして疲れを回復する時間がないまま、また次の日の業務が始まります。
このように、人手不足は社員の体力だけでなく、気持ちの余裕まで削っていきます。常に追われている感覚、誰にも任せられない不安、休みにくい空気が重なり、社員は少しずつ疲弊していきます。